こんにちは
「2020年の途中下車作品振り返りブログ記事」を上げる方がけっこういらっしゃるみたいで
ぼくも気が向いたら書こうと思っていたのですが、
この度めでたく気が向いたので書いてみようと思います
もう1月もとっくに折り返してしまいましたが…
去年上がった作品ひとつひとつの感想・解説については結構いろんな方がやってらっしゃるので、*1
ぼくは2020年投稿作品全体の傾向だとかトレンドだとかに着目して文章をしたためてみようと思います。
いつも通り見るに堪えない拙い文章で恥ずかしい限りではありますが、よろしければお付き合いください。
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ぼく個人の勝手な意見なのですが、
2020年は途中下車MADが大きな転換点を迎えた一年だと思っています。
では何がそんなに1年で変化したと思うの?という話なのですが、
一番は
「MADに用いられる動画素材の質が飛躍的に向上した」
「その結果、『鉄道』を魅せることを重視した下車MADが増加した」
だと思っています。
その引き金となった動画は
おそらく下車マス合作の阪急神戸線パート(14:12-)ではないでしょうか。
(2019年投稿の動画ですが、紹介します)
素人には到底真似できないようなプロさながらのカメラワークは
投稿当時大きく話題を呼んでいたように思います。
見て頂ければわかりますが、当該パートのコメント密度は非常に高く、注目度の高さがうかがえます。
これまで下車MADにおいて(多分)さほど重視されていなかった「動画素材の質」について、注目が集まる大きなきっかけとなりました。
(これ以外にも色々あると思いますが)そういった背景から、2019年後半から2020年にかけて動画素材の質が非常に高い下車MADが数多くみられるようになった、というわけです。
そのような流れの集大成のひとつが、やはりこの動画になるのではないでしょうか。
特急列車に乗ってどこか遠くに繰り出していくことの魅力がこれでもかといわんばかりに伝わってくる名作です 2020年の下車MADを代表する作品だと思っています。
映像素材の魅せ方が秀逸で、音MADでありながら『鉄道』の魅力がぱんぱんに詰まっています。
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下車MADの構成要素について
下車MADは『鉄道』『音MAD』という二つの構成要素を含んでいますが、
上記のような動画はこのうち『鉄道』の魅せ方についてとことん追求している点に特色があると思います。
下車MADの作者さんというのは
鉄道を題材にして音MADを作りたい!と考えるくらいなので、
大多数の方は鉄道のことがめちゃくちゃ好きと予想されます。(ここ伏線)
ですから、下車MADの二大構成要素『鉄道』『音MAD』のうち前者『鉄道』を重視するようになることは、ごく自然な流れであったといえるでしょう。
というわけで、
2020年の下車MADは『鉄道』を魅せることに関して大きな進化を遂げましたし、2021年もその傾向に拍車がかかるのではないでしょうか。
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ぼく個人の話をします
ここまで読んで頂いた親切な方ならお分かりいただけるかもしれないのですが、
2020年ぼくがアップロードした下車MADはどう見ても『鉄道』より『音MAD』を重視した作品でした。
去年のトレンドに逆行しています。
その傾向は編集後記を読めば明らかで、
「表現・構成についてどの音MADを真似したか」についてひたすら書いている一方で
『鉄道』重視の作品の編集後記*2では
素材に含まれているメッセージだとか、映像表現に込めた思惑だとかが語られていることが多いです。
どうしてこういう違いが生まれてくるのかというと、
ぼく自身が根っからの鉄道好きではないという点がポイントなんじゃないかなあと思っています。(ここ伏線回収)
いや、もちろんぼくも鉄道のことは人一倍愛好していて、鉄道オタクに分類されるの間違いないのですが
その関心はどうも「駅の放送」に対して強く向いているみたいなんですよね。いわゆる音鉄なんだと思います。
一方で、いわゆる撮り鉄的な鉄道の趣味嗜好はあまり持ち合わせていなくて、たとえば新型車両のお披露目とか行われていてもあんまりバイブスぶち上がらなかったりします。
下車MADの映像表現においても『鉄道』を魅せることは殆ど重視していません。もっと言えば、ぼくには鉄道のカッコよさ・魅力を視覚的に表現することはできませんし、そのモチベーションもありません。
そんな経緯があり、ぼく自身『鉄道』重視の音MADが注目されている現在の流行りにあんまり乗り切れていないなあという実感が、実はあります。
一昔前の価値観でしか下車MADを評価できないオタクに成り下がってしまった くるしい
『鉄道』を重視する下車MADが今後主流となることは、
ぼくのような鉄道を視覚的に魅せるつもりはない作者さんの気持ちが界隈から離れてしまうリスクがあるんじゃないかなあ、と少しばかり不安に思う気持ちは正直あります。
実際そういう話も(噂話程度で)耳にします。
ぼく自身はいい年してまだまだMAD作成したい!と思っていて、
下車MADの多様性を担保するためにも、今年はいろいろ作品卸せるといいなあ、なんて考えたりしてます。
あと、『鉄道』を重視する下車MADが増加しているからといって『音MAD』を重視する下車MADの需要が低くなっているかというと、多分そんなことはなくて、
そういう作品もあったらあったで手にとってはもらえると思うんです。
『音MAD』に振った下車作品の割合が少なくなっている今だからこそ、そのような作品をいま公開すれば注目はされやすい気がします。
そんなわけで、ぼくは2021年も変わらず『音MAD』に寄った下車MADの制作を進めていこうと思います。
少なくとも『鉄道』『音MAD』どっちつかずの半端な下車MADを作ってしまうことは避けたいものです。
本エントリーは以上になります
去年の下車全体の振り返りをするつもりが結局自分語りになってしまいました これはうっかり
*1:
雑記 : 【2020年度】好きな途中下車作品を勝手に語る - #ui_memo
など。こういった場で拙作の名前をあげてくださる方がぼちぼちいらっしゃり、大変うれしく思います ありがとうございます。
*2:
など