あっ…
じょばばばばばーーーーー…………
表題の通りなんですが、いい大人(ぼく)がしょんべん漏らしてしまいました、という話です。
我ながらちょっと普通じゃないやらかしですので、きちんと反省して再発防止に努めなければなりません。
実際問題、一度漏らしてしまったせいで「たまの失禁くらい仕方ないかな?(自己正当化)」というヤバい価値観が自分の中で固まりつつあります。
どうしてそんな悲劇が起こってしまったのか客観的に整理して、そのヤバい価値観を払拭するため、今この記事を書いています。
(失禁を笑い話に昇華したいという魂胆もあります)
衰弱する括約筋
実は失禁事件の前から「最近頻尿気味だな?」という自覚はあったんです。
原因はなんとなく見当がついてまして、「付き合いの飲み会」がいけないんです。
成人した方なら共感いただけると思うのですが、ちっとも面白くない、でも出席しなきゃいけない飲み会というのがこの世には存在するんですね。初対面のなんか偉そうなおっさんをひたすらよいしょする飲み会。
ぼくはセコい人間なので、そういうときはトイレに逃げ込んでやり過ごす、という戦略をとっていました。飲み会中のトイレ、オアシスです。
地獄のような宴会を離れるための唯一の言い訳、トイレ。ぼくはすっかり居酒屋トイレの虜になってしまいました。
しかしうまい話には裏がある、というのが世の常です。ぼくはオアシスを手に入れることと引き換えに、知らず知らずのうちに、失禁への道を着々と歩んでいたのです。
トイレに逃げ込む、ということは排泄目的じゃないのにトイレにわざわざ行く、ということに他なりません。そうすると、大して催してなくてもとりあえず出すだけ出してしまうわけです。
次第にぼくの体は「ああこの人はすごく高頻度に排泄をしたがるんだな」と勘違いをしてしまいます。
これを繰り返すうちに、ぼくはいつの間にか頻尿人間になってしまったのです。
膀胱決壊までのストーリー
前置きが長くなってしまいました。
事件当日ぼくは「大阪から東京まで下道だけで行ってみよう!w」というあほ極まりないドライブにひとり勤しんでおりました。
深夜23時にレンタカー屋を出発。
コンビニの駐車場に車を停めて2-3時間ほど仮眠をとったりしながら順調にドライブしていたのですが、
午前8時過ぎ、豊橋市内で悲劇は起きてしまいます。
用を足すために立ち寄ろうとした施設は「道の駅 とよはし」でした。
事件現場の豊橋東バイパスはとても高規格な道路で、
一般道にもかかわらず、道の駅にアクセスするには高速道路のサービスエリアのように一度本線から外れる必要がありました。
そこまでは良いのですが、サービスエリアと決定的に異なる点がありまして、
道の駅までに信号つきの交差点を渡らなければならなかったのです。これがまずかった。
信号めちゃくちゃ長いんです。
赤。
赤。
「はよ青になってくれーーーーー(地団駄を踏む)」
赤。
赤。
赤。
「なんで信号あるん???尿意の計算めちゃ狂ってるんだが??」
赤。
赤。
赤。
赤。
赤。
赤。
「これ青になったら放尿してもよいということかね????(錯乱)」
赤。
赤。
赤。
青!
あっ…
じょばばばばばーーーーー…………
膀胱決壊のその後
放尿したその瞬間は「やってやったぜ。」みたいな、達成感のような感情に駆られたことをはっきり覚えています。放尿の喜びを全く感じなかった、と言えばうそになります。
だんだん下半身が湿っぽくなってきて、現実にマッハスピードで引き戻されるわけですが。
あとはひたすらに虚無の時間です。
まずはパンツとズボンを着替えなければなりません。道の駅の入り口でじょばーしてしまったわけですから、ひとまずはトイレを借りて着替えれば良いわけです。
問題は、駐車場からトイレまで衆目に晒されなければならないこと。着替え(替えがないので昨日着たやつ)をビニール袋に詰め、やたら遠いトイレを目指して車を離れました。苦渋の決断でした。
周囲を確かめる余裕もなかったので、その時の状況はぼくにもわかりません。
しかし、下半身が湿っていて、しかも小便臭い成人男性が、朝8時の道の駅を闊歩していたという事実は揺るぎません。想像するだけでおぞましい。
道の駅で見せしめにされてしまったこと。失禁の報いその1です。
…
かろうじて着替えは済んだわけですが、衣服以外にも濡れてしまったものがもう1つありました。運転席のシートです。
座席は布シートでしたが、多少の撥水加工がされていたことや、それなりに分厚いズボンを履いていたことが幸いして、シートは局所的にしっとりとした感じになっていました。びちゃびちゃ、って感じではなかったです。
判断力が鈍っていたぼくは「思いの外汚れてないしとりあえずこのままでいっか!w」とかなんとか言ってこのまま厚木まで運転してしまいます。その距離250km。頭おかしい。
さすがに思い直して新聞紙を調達。尻に敷きましたが時すでに遅し、着替えたズボンも濡れてしまいました。近くの古着屋でズボンを調達して着替えました。
…
そうこうしているうちに返却地の新宿に到着。失禁旅も終わりが近付いているようです。
最後に嫌な仕事が残っています。事の顛末をレンタカー屋に報告しなければなりません。
「大変申し上げにくいのですが、車内で漏らして、シートを汚してしまいました」
『お客様の場合、当社の責任によらない室内汚損ですので保険を適用できません。NOC(レンタカー清掃期間中の営業補償金)をお支払いいただきます』
「いくらですか」
『2万円です』
「2万円」
失禁の報いその2です。
まとめ
望まない失禁を防ぐために、下記に気を付けるとよいでしょう。
・無闇やたらにトイレに行かない
知らぬ間にあなたの括約筋が緩くなってしまいます。
・想定外の信号待ちに気を付ける
道の駅とよはしには交差点を通らないと到達できません!
・ペットボトルに出す、という選択肢もある
「こうすればよかった」という反省点です。
ボトラーに身を堕とすことにはためらいもあるかもしれませんが、車のシートと2万円を護ることができます。
現実的には、ポータブルトイレを常備しておくのがよいでしょう。
そして万が一運転席で失禁してしまったら、下記を思い出してください。
・シートに新聞紙を敷く
コンビニで売ってます。スポーツ新聞よりも全国紙・地方紙のほうが量が多くて安いです。
吸水性が高く、着替えたズボンを守ることができるほか、シートの汚れもけっこう落ちます。
・レンタカーなら、保険をかけてても2万円とられる
世間は失禁者に厳しいです。受け入れましょう。
事件から数日が経ちましたが、いまだにトイレがめちゃくちゃ近くて普通に困ってます。
泌尿器科のお世話になる日もそう遠くないかもしれません…誰かマジで助けて…